私たちが目指すもの

この地球の自然は、長年の「循環」というシステムで、豊かな自然を保ってきました。

例えば、水は、山に降った雨が地中にしみ込み、やがて湧き水となって地表に現れ、小さな流れが生まれ、河川となって海に流れ込みます。海の水は蒸発して空に上がり、水滴のかたまりが、雲となり上空を流れてゆきます。
そして、その雲が、また山に雨を降らせます。

この何気ないシステムの循環が、良好に機能することにより豊かな地球が保たれています。

しかし、この自然の循環システムの１つが異常をきたした結果、近年では「地球温暖化」という地球規模の問題を抱え、それにより“異常気象” “気候や生態系の異常”そして“永久凍土の融解”といった現象を引起こしています。

私たちの生活から発生するごみも同じです。生活するために物を買い、不要となれば「ごみ」となり、それを分別収集して、処理（破砕、焼却、再資源化）をし、再利用できないものを、最終処分場へ埋め立て、そして「土」へ還す循環システムを構築しました。

しかし、このシステムも化学の発展により、従来の循環システムでは、自然に帰ることが困難となりつつあります。また、人間のエゴや欲望により、不適正処理、不法投棄、環境の破壊、大気・水質・土壌の悪化、生態系の異常といった代償を払っている現実があります。

私たちは、この自然の循環を見守りながら、地球の資源を大切にし、生活の中から発生するごみの利用方法を研究、構築し、「地球と共に生きる」という未来に向けた未知の世界へ挑戦しています。